かんたん車輛レビューシリーズ3本目はアメリカプレミアムティア10MT、T95E6です!
だいぶ前にシーズン報酬として配布された本車ですが、数回バフを受けた結果、ティア10MTの中でも高めの性能に落ち着きました。
個人的に実装されてから長く使っているお気に入りの車輛の一つでもあります。
・攻撃性能
258AP/340HEAT/60HE 400ダメ 総弾数36 DPM2892 照準時間1.9 精度0.32 仰俯角+20-9
砲性能がパッと見ても分かる通り、全体的に優秀。
もともと優秀なアメリカティア10HTの砲を更にMT仕様にグレードアップしたイメージ。
通常弾がAPなのは残念だが、側背面を撃つには不足ない貫通力をもち、何よりもアメリカHTに許された340HEATをMTが持っているというのは大きなアドバンテージ。
他MTの主流の330HEATより貫通が10㎜高いというのはたかが10㎜、されど10㎜といった具合に使っていて恩恵を感じる。
しかしAPCRを持っていないというのはやはりMTとしては痛手で、弾速は1000m/sは超えており悪くはないものの、高機動車輛相手は苦手としている。
また、総弾数がまさかの36発とDPMの高さからするとあまりに少ない弾数のため、無駄撃ち厳禁なこともあり、尚更高機動車輛は苦手である。
精度と照準時間、拡散値はバフによりMT相応の高水準な数値に落ち着いた。
実装時はHT譲りの微妙精度と拡散値によって弾が全く当たらずストレスだったが、今では突出した強みはないものの、完全にストレスフリーな優秀な砲へと進化を遂げた。
仰俯角も優秀で、俯角9度でハルダウンが捗る。
ただし後方俯角制限があり、後方は俯角が全く取れないので注意。
総括すると、340HEATと高水準のDPM、良好な仰俯角が強みだが、総弾数とAPCRを持っていないことに難点を抱える砲である。
それでも総合的には間違いなくティア10MT内でも強めである。
・装甲 HP2150
砲塔:巨大なキューポラが圧倒的ウィークポイント。
俯角9度を生かすハルダウン型車輛であるが、あまりに目立つキューポラはかなり柔らかく、貫通力が200もあれば確実に抜ける程度しかないため、ハルダウンしたところで格下通常弾にすら抜かれてしまう。
砲塔正面は絞られた形状で被弾面積が小さく、かつ同格TDの金弾以外は弾くだけの装甲はある。
ただし砲塔側面が薄いため、少しでも側面が見えていると貫通力300強の弾には抜かれてしまう。よそ見は厳禁。
総括すると、甘い弾は弾くが、狙わせる隙を与えると容赦なく抜かれる弱点持ちであるため、砲塔の装甲はないものと考えて、紙装甲車輛のような素早い顔出しとリロードタイム管理が必要である。
車体:装甲がないものと考えていい。
傾斜が優秀だが実装甲は100㎜程しかないため、格下の通常弾にすら抜かれる。
優秀な傾斜による強制跳弾がたまにあるくらいしか期待できないだろう。
バフでヘルスが2000→2150になり、MT中最高のヘルスを手にした。
ここまでくるとほぼHTと変わらぬタフネスを発揮できる。
・偵察性能
視界:410m
アメリカなので視界が優秀。
隠蔽率:悪くない。
2023.8.1バフのノートには記載されていなかったが、なぜか隠蔽率がバフされた。サイレントバフ?
これによりバフされたActionⅩ、T-62Aらと同等の隠蔽率を手にした。(フルカスタム被発見314m)
元の記憶が定かではないが、被発見350mか60台だったと思うので、ありえない強化である。
ここまで様々なバフを貰ってしまうと、流石に実装時とは別物レベルの強車輛である。
M48A2 120mm君も同じ配布車輛なのだがこの格差はいったい……?
ちなみに彼はもう大差をつけられての95E6の完全下位互換と言って差し支えない。
・走行性能
前後進56/20㎞ 出力重量比18.33 旋回速度50
MTとして平均的な最高速度である。
出力重量比は平凡だが、接地抵抗が少ないのか数値以上に加速力がいい。
旋回速度が優秀なので、小回りが利き、本当にストレスフリーな走行ができる。
総じてカタログスペック以上の良好な使用感で、同格中でも高めの走行性能を持っているといえる。
・総評
非常に高いDPMと貫通力を良好な俯角と足回りで振り回せる強車輛である。
運営のお気に入りかと思えるほど複数のバフを貰っており、平均的な性能の高いバランス型の車輛として大成した。
このバランス感はアクション仮面と似通っており、あちらよりDPM、走行性能、車体の大きさで優れている分わずかに有利か。
評点(10点満点中)8点